令和2年12月議会報告 一般質問について③ 件名2 コロナ禍での行政運営について  庁内のデジタル改革の方向性を伺う

一般質問について③ 

 庁舎に市民が足を運ばなくても市のサービスを享受できる、来たとしても短時間ですむ仕組みを目指した組織づくりのため、そして、より職員が意欲的で仕事に対する満足度も高い職場を目指すべく、庁内の職員向けの職場環境のデジタル改革ついての見解を伺いました。

質問01 
 テレワークについて 緊急事態宣言下で職員が在宅勤務になりましたが、在宅勤務をするうえでの課題認識について考えを伺います。

回答01
 在宅勤務について、職員からは業務に集中でき資料作成等に有効との意見はありましたが、市役所の業務は、市民に対するソーシャルワーカーとしての役割が重要であり、出勤者が限られる事で、相談窓口業務等に支障が出る懸念があること、また、職場同様のPC環境が必要となることや、個人情報の取り扱いなどの課題があると考えています。

質問02
 コロナ禍において、パソコンで会議を行う必要性も増えたと思われるが、職員のパソコンがデスクトップ型でカメラも使用できず不便ではないでしょうか。今後の入れ替えの際に、ノートパソコン等への切り替えの検討はされているのか。

回答02
 職員が業務で使用するパソコンについては、情報セキュリティ対策として機能が限定されているシンクライアント端末及びネットワークを使用しており、現在はデスクトップ型を採用していますが、今後、機器更新の際には、会議室等に持ち運べるノート型を検討しています。
Web会議を行う場合には、別途、通常のノート型パソコンと通信機器を用意して対応しているところです。

質問03
 本市の自治体テレワークの取り組み状況及びLGWANを活用した自治体テレワークの認識について。

回答03
 市では、国・県の機関や出先施設に配属された職員が庁内ネットワークに接続するしくみを構築しており、在宅勤務の際には、これを活用したところです。
LGWANを活用した自治体テレワークについては、令和2年10月に国が公募した、職員の自宅からLGWANで庁内ネットワークに接続する「自治体テレワーク推進実証実験」に、本市も参加し、今後、市のネットワーク環境での動作検証をしながら、課題等を整理していきたいと考えています。

質問04 
 BYODについて。 自宅での個人端末を在宅勤務で使用するなどといったBYODについての見解を伺います。
※BYOD (Bring your own device、ビーワイオーディ)は、従業員が個人保有の携帯用機器を職場等に持ち込み、それを業務に使用することを示す。

回答04
 本市では、在宅勤務の際に、職員が個人所有のパソコンを使用して自宅で業務を行っています。
使用に当たっては、インターネットを経由して、庁内ネットワークに参加する際に、セキュリティ対策など一定の要件を満たすことを条件として、職員からの申請に基づき、個人所有のパソコン利用を許可しています。

質問05
 職員向け市役所内の押印についての見解及び決裁における印鑑の使用状況の実情について伺います。

回答05
 本市の決裁文書につきましては、これまでも、緊急性が高い文書や、複数の添付資料を同時に比較検討する場合などを除き、文書管理システムを活用した電子による決裁を推進してきたところです。
また、決裁文書における印鑑の使用状況につきまして、令和元年度では、全体で約59,000件のうち、約38,000件が押印による決裁となっており、その割合は、約6割となっております。

質問06
 庁内決裁における印鑑の運用について改善の余地はあるのか伺います。

回答06
 押印による決裁の主な理由につきましては、緊急性が高い文書をはじめ、複数の添付資料を同時に比較検討する場合や、添付資料に個人情報が記載されている場合、さらに、図面などの大きなサイズの資料をPDF化できない場合などが要因となっており、現状では改善は困難と考えます。
一方、職員の年次有給休暇申請簿や時間外等勤務命令簿などの人事 関係の決裁については、システム化されておらず、全て押印による決裁となっており、今後、押印の見直しについて検討していきたいと考えております。

質問07
 ペーパーレスについて 紙での会議についての本市の見解を伺います。本市のペーパーレスの状況や認識、今後の取り組みについて伺います。

回答07
 会議資料の印刷にかかる時間や印刷コスト等の削減は、取り組むべき課題と認識しておりますが、複数の資料を同時に比較検討する場合や、図面などの大きなサイズの資料を使用する場合など、パソコンの画面だけでは確認が困難な会議もあると考えております。
 現在は、取り組み可能な一部の会議において、試行的に紙の資料を用意せずに、ノート型パソコンで資料を確認しながら会議を行っており、効率的効果的なパソコンの活用方法など研究しているところです。

(柳所感)
 
 「役所仕事」と言えば、政府や地方公共団体の「非効率な仕事やり方」を象徴する言葉ですが、将来的に浦安市においては「役所仕事」は褒め言葉といってもらえるような行政手続き環境や職員の効率的な仕事環境を創出していって欲しいと存じます。
 答弁もすぐにできるできないかは別として、概ね前向きに捉えられるものでした。この時期にやらないと、なかなかできない改革だとも感じますので、ぜひ改善を進めてほしいです。

2020年12月22日
柳 毅一郎

 

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