年末のご挨拶
平素より格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けておられる皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
さて本年の新型コロナウイルス感染症は、本市の観光業、飲食業をはじめとした地域の経済にも大きなダメージを与えました。
とりわけ本市の基幹産業である観光業については、長期休業などにより大きな打撃を受け、次年度以降も法人市民税の大幅な減少が予想されます。この影響は大きく、本市の持続可能な財政運営を考える際に起点となる年だろうとも感じております。
歳入が減少する一方で、歳出面では、新型コロナウイルス感染症対策、災害への備え、医療介護、子育てや公共施設・インフラの修繕等といった必要不可欠な需要については対応する必要があり、本市の財政は今までにない厳しい状況にあります。
歳入の増加が期待できない一方、今後の財政収支の見通しについては、厳しい状況も予想されます。その為、財政収支のバランスに配慮し、行政改革に取り組む必要があります。
自身としても、自治体の果たす役割が極めて大きいことを再確認した一年でしたが、今後も今必要とされる公共政策についての感度を高め、議員として市民ニーズに対する意識、コスト感覚、適正な決定を行える判断能力などを磨くことが求められます。
また行財政改革を行うのは、「人」であることから、それぞれの意識が変わらなければ改革は進まないとも考えます。市民、企業、行政、議会が行財政改革についての共通認識を持ち、一丸となって、浦安市の危機を突破することは急務だとも感じます。
次年度も感染拡大防止に万全を期しつつ、ニューノーマルに対応したデジタル社会の実現、ゼロカーボンへの取り組みの強化、活力のあるまちづくり、少子化対策など全世代型社会保障制度等、取り組むべき課題に全力で取り組んで参ります。少し早いですが、年末のご挨拶とさせていただきます。
2020年12月28日
柳 毅一郎
