令和元年第4回定例会(12月定例会)一般質問 議事録 件名1災害対策について 件名2教育について 件名3行政対象暴力について

令和元年第4回定例会(12月定例会)一般質問 議事録について報告いたします。

件名1 災害対策について

要旨1 本市の災害対策について

細目1 情報提供について
細目2 マイタイムラインについて
細目3 避難所について
細目4 風害について
細目5 災害時の道路について
細目6 停電について
細目7 災害ゴミの考え方について
※マイタイムラインとは、いざというときにあわてることがないよう、避難に備えた行動を一人ひとりがあらかじめ決めておくものです。

件名2 教育について

要旨1 本市の教育について

細目1 EdTechについて
細目2 ESD(持続可能な開発のための教育)について
細目3 リーディングスキルテスト(RST)について
細目4 通級指導について

※EdTech
「教育におけるAI、ビッグデータ等の様々な新しいテクノロジーを活用したあらゆる取組」です。

※ESD  
ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
 
今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。

※リーディングスキルテスト(RST)
RSTは「さまざまな分野の、事実について書かれている短い文章を正確に読めるかどうか」の能力を7項目の異なる観点から判断するものです。板橋区が今年導入をはかりました。
※通級指導
小・中学校の 通常の学級に在籍する軽度の障害がある児童生徒に対して、各教科等の授業は通常の学 級で行いつつ、障害に応じた特別の指導を「通級指導教室」といった特別の場で行う特 別支援教育の一つの形態です。

件名3 行政対象暴力について

要旨1 行政対象暴力について本市はどのように考えてるのか。

細目1 本市の実態について
細目2 本市の考え方について

以下、議事録。

柳毅一郎君の一般質問

○議長(宝新君) 通告順により、柳 毅一郎君。
     (柳 毅一郎君登壇)

◆(柳毅一郎君) それでは、一般質問を始めさせていただきます。
 館山市、南房総市、鋸南町など県南部を中心に猛威を振るった台風15号と、市原市で竜巻が発生し甚大な被害が出た台風19号、台風21号の記録的大雨では河川の氾濫が相次ぎ、茂原市や佐倉市、長柄町などで浸水被害が発生しました。一連の自然災害による被害は県内各地で広範囲にわたり、甚大な被害をもたらしました。改めて心よりお見舞い申し上げます。
 ここ数年は台風による風水害について被害が大きく、来年もまた同程度の台風が来ないとも言い切れません。本市としても災害対応能力を底上げすることが求められております。そこで、今回は、本市及び県内のさきの台風被害を念頭に置きつつ、本市の対応の検証や今後の対応について質問を行ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、件名1、災害対策について、要旨1、本市の災害対策について、細目1、情報提供についてでございます。
 日ごろよりの災害に対する情報提供が、当然のことながら大切でございますし、災害発生時には自治体が発信する情報、具体的には被害情報でありますとかライフライン情報、必要物資情報、安否情報、避難勧告、避難指示など、少しでも広く伝えることが避難行動や適切な支援体制につながるのではないかと考えております。そこで、まず、今回の台風を念頭に置きまして、水害ハザードマップの住民の理解について、本市はどのように考えているのか質問させていただきます。
 それでは、お答えをよろしくお願い申し上げます。

○議長(宝新君) 総務部長。
     (総務部長 大塚慶太君登壇)

◎総務部長(大塚慶太君) おはようございます。
 柳 毅一郎議員の一般質問にお答えをいたします。
 件名1、災害対策について、要旨1、本市の災害対策についての中、水害ハザードマップの住民の理解について市はどのように考えているかとのご質問です。
 水害ハザードマップは、局地的な激しい豪雨を想定した内水ハザードマップと、想定最大規模の大雨が利根川上流に降り、江戸川が増水し江戸川放水路が決壊した場合を想定した洪水ハザードマップを併せた情報として、市民が理解しやすいように作成をしているところです。
 このハザードマップにつきましては、市役所や各駅前行政サービスセンターの窓口で配布しているほか、それぞれの自主防災組織からの申出に応じて配布しております。
 また、市のホームページにも掲載し、周知に努めているところです。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ご答弁ありがとうございます。
 類似論点としまして吉村議員からもありましたが、やはり水害ハザードマップについて、岡山の事例等を出されておりましたけれども、本当にそのとおりになるというようなことも言われております。ただ、想定の雨量についてはかなり、114ミリでしたか、たしかそのような数字だったと思うんですけれども、かなり雨量が多いということになっておりますけれども、住民一人一人、特に水害ハザードマップで危険と言われているような地域については、より一層の認識を深めていただくような取り組みをしていただきたいと思いまして、まず1問目とさせていただきました。
 続きまして、こちらについても類似論点がありましたが、私からは、少し角度を変えて質問させていただきたいと思います。
 さきの台風のときに、やはり私と同じような感覚を皆さん持たれていたのかなと思いますけれども、ホームページがかなり重くなったというのがあります。私も逐次ホームページを検索しておりましたが、非常に重くて見られなかったというところでございます。こちらについて、前者からツイッターの発信のやり方についてというような形だったと思うんですけれども、今回、私からは、アクセス状況等を踏まえてどういった見解を持ったのか当局の認識をお伺いさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 今般の台風19号に際しましては、防災行政無線や市のホームページ等により情報発信を行いました。この際、一時的にホームページのアクセスが集中し、ご指摘のようにつながりにくい状況があり、重要なお知らせメール、ツイッターへの投稿、J-COM端末での放送や災害コールセンターの開設なども行い、情報発信をいたしました。
 今後につきましても、情報の性質により複数の効果的な手段を用いて、災害の状況に応じた適切な情報発信に努めていきたいというふうに考えております。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 前者からもるるそのような指摘があったと思うんですけれども、私からは、アクセスが集中してしまうというのはどうしても仕方がないと思うんですけれども、私も余り詳しいわけではないんですけれども、何とかそういったところでうまいやり方がないのかなというのは課題ではないかなと思いますので、その点、今後、改善を図っていただけるような方策をとっていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、災害時の情報発信のあり方、こちらもやはり皆さんいろいろな指摘をされていたと思うんですけれども、何か指針といったものはあるのでしょうか。そして、今回といいましょうか、災害時の情報発信の担当者といった部課といいましょうか、担当者はどなたなのか、その点お答えしていただければと思います。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 災害対策本部を設置した際は、本部長を中心とした本部会議において状況に応じた方針を定めながら、市民にとって必要な情報を適時適切に提供してまいります。この際、危機管理課が中心となった災害対策本部の総括対策部が情報発信を行います。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 こういう情報発信というのは、多分どういうふうにやってもいろいろご意見が出てくるところではないかと私も思っておりますけれども、やはりいろいろ今回寄せられた意見に対して真摯に対応していくことが必要なのかなと思っております。本当にお忙しい中でいろいろやられていると思うんですけれども、住民もかなり今回は情報が欲しいといったようなことも聞いておるところなので、しっかりといいましょうか、改善を図れるところは改善を図っていただければなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 この細目に関しては最後になりますが、こちらもといいましょうか、本当に情報発信というのはかなり皆さん関心が強かったのかなと思いますけれども、私の場合は少し、こちらも視点を変えて、どちらかというと広く聞きたいのですけれども、河川の増水についての情報提供ですね。前者からカメラのライブ状況といったようなことを聞かれておりましたが、私はそこまで絞らず、河川の増水についての情報提供の考え方は、市として今回のことを受けてどのようなことを考えられたのかなと思いますので、ご答弁願います。
 よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 河川の増水の関係で、今回、防災カメラを設置しているところですけれども、防災カメラにつきましては、末益議員のご質問にもお答えしておりますけれども、解像度が高いということで、このカメラを用いてのライブ配信については考えておらないということでご理解いただきたいと思います。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 これもちょっと考えていただければなと思います。済みません、多分防災課のほうも今回かなり質問が来て、いろいろなことを言われて大変だとは思うんですけれども、知りたいというか、テレビで見ると地元のことは流れていないんですけれども、意外と多摩川のほう等はよく流れていたんですけれども地元がよくわからなかったというのが正直なところなので、少し知りたいといいましょうか、かなり興味、関心があったのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 細目2、マイタイムラインについてでございます。
 マイ・タイムライン、改めて少し説明させていただきますと、こちらは平成27年9月に起きた関東・東北豪雨の鬼怒川の氾濫による被害を教訓に、常総市とか国土交通省が犠牲者ゼロの目標に向けて始めた取り組みだそうです。マイ・タイムラインで、台風の接近によって河川の水位が上昇するときなど洪水時に自分自身がとる防災行動を時系列的に整理し、取りまとめる行動計画表というふうに考えられております。
 こちらについて、本市のマイ・タイムラインへの見解を改めてお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 台風等の接近に際して、被害を減らすとともに、避難に備えた行動を一人一人があらかじめ決めておくことは重要なことと考えております。
 現在、市としまして市民向けの防災講和などにおいて、マイ・タイムラインの作成を啓発しているところでございます。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 そこで、もう少し踏み込んだ話になってしまうかもしれないんですけれども、東京都では、都内の全ての児童・生徒に配付して学校から保護者に伝わるような形でマイ・タイムラインを普及させようとしております。児童・生徒にこのつくり方とかそういったことを学習してもらうような資料を配付して、子どもから家庭、そして地域全体で普及するような手法をとっております。
 先ほど配付されてやられているというような形でご答弁ありましたけれども、こういう手法が都内ではとられているという実績がございますので、こちらについてのご見解をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 本市におきましても、ただいまご説明しました防災講話のみならず各種の訓練や会議等を活用するとともに、「防災のてびき」等による啓発を行っていきたいというふうに考えております。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 前向きな答弁をいただきましたが、本当にこれは私も勉強させていただいて、日ごろの心がけといいましょうか、行動計画として重要なものだなというふうに思った次第でございますので、ぜひともこれを広く市に普及させていただけるような取り組みをお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして細目3、避難所についてでございます。
 さきの台風で本市は避難所開設を行いました。こちらもかなり多くの議員から聞かれているところでございますが、何点かお聞かせ願いたいと思います。
 こちら、順次聞いていきたいと思うんですけれども、今回の避難所開設のタイミングとか周知状況について、総括的に少し聞かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 今回の自主避難所の開設につきましては、市民の皆様が避難時に負担がかからないよう、気象条件や開設時間等を考慮し、最善のタイミングで開設できたものと考えております。
 周知につきましても、市のホームページ、重要なお知らせメール、ツイッター等により実施し、大きな問題はなかったと認識しておりますが、先ほど申しましたとおり市のホームページへのアクセスの集中が課題であると認識しております。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 課題はなかったということですけれども、念のためといいましょうか、もう少し細かく聞かせていただきたいと思うんですけれども、今回、避難所へ避難した利用者の傾向ですね、どういった方が利用されたのか。そしてあと職員体制として、避難所運営、大変だとは思いますので、急ごしらえといいましょうか、いろいろ変動に合わせてやられたと思いますので、職員体制は十分だったのか、その点、確認させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 自主避難所は14カ所開設し、避難者は894人でした。避難所別では中央公民館の162人が一番多く、次いで東小学校の144人、堀江公民館が134人となっています。また、富岡小学校4人が一番少なく、次いで美浜南小学校の5人、見明川小学校の10人となっております。このようなことから、今回の台風19号では、元町地域で避難された方が多い状況でした。
 職員体制につきましては、災害対策本部の避難対策部158人で運営を行ったところでございます。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 数字としても、やはり元町地区のほうが多かった。それは当然だと思いますが、今回の傾向を踏まえてしっかりと、何というんですかね、いろいろ検証していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 そこで、その多い元町地区なんですけれども、しっかりと判断されていらっしゃると思うんですけれども、元町地区の避難所の水害に対する安全基準について、どのようなご見解を持たれているというか、安全基準を満たしているのかどうか、その点ご答弁願いたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 今回の台風に際し自主避難所の開設に当たっては、河川水位、気象予測などの情報から、ハザードマップの前提条件までの降雨は予測されていなかったことから、安全性が担保できる施設等を自主避難所として提供したものです。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 この細目について最後になりますが、改めてになってしまうかもしれないんですけれども、ここは多分かなり皆さん悩まれたところだと思いますので、避難の判断について、マイ・タイムラインとかそういったものをやはり今後、活用していかないといけないのかなと思うんですけれども、改めてこういった目安についての見解をお示しいただければと思います。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 市では、先ほどもご答弁させてもらいましたけれども、河川水位、気象情報、浸水状況などの複数の条件を総合的に判断いたしまして、避難勧告などの避難情報を発令しているところでございます。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 まず、確かに市の判断に全部任せてしまうというのは、それもまた難しいのかなと思うんですけれども、やはり自分の基準として持っていることと、防災情報として、やはり住民含めて、役所も含めて防災対応力を高めていくということが、底上げしていくということが非常に重要なのかなと思います。
 ただ、今回結構こういうことで悩まれたという話は聞いておりますので、そのあたりしっかりと、行動基準をかっちり示すというのは難しいかもしれないですけれども、判断の材料になるようなことを教えていくようなことが必要なのではないかなと思った次第でございます。
 細目3は以上となります。
 細目4に移らせていただきます。風害についてでございます。
 こちらについて、視察に私が参りました房総地域で、屋根が吹き飛んでいるような状況といったことで、本当に見に行くと、かなりひどいなということが率直な感想でございます。
 本市と房総地域は風の強さというのが当然違うかもしれないと思います。風の強さ等違うとか、あと、杞憂になればそれはそれでいいかなと思いましたが、現状把握と我々関係者の認識の共有というものを多少なりとも議会で図れればなと思いまして、質問させていただきたいと思います。
 まず実績として、本市の観測上の最大風速といったものがどの程度なのか、その点まず確認させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 今般の台風以外で記録に残るものとしましては、本市に大きな被害をもたらした昭和56年10月22日の台風24号で、最大瞬間風速が25.7メートルを記録しております。
 参考に、今回の15号につきましては39.3メートル、また、19号につきましては38.5メートルといった状況になっています。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。よく調査していただきました。ありがとうございます。
 過去を振り返って25.7メートルだったものが39メートルとか38メートルというのは、かなり、今回が特殊だったのか気候変動等でやはりちょっと風の吹き方が変わってきているのか、ちょっと私も理解が及ばないんですけれども、かなり今回は強かったというふうに理解いたしました。
 それで、済みません、ちょっと似たような論点になってきてしまうんですけれども、通告させていただきましたので聞かせていただきますが、近年20年間でこういった屋根といったものが吹き飛ぶような事案があったのかどうか、その点、確認をさせてください。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 直近の5年程度で申し上げさせてもらいますと、り災届出証明書を確認したところ、台風や強風による屋根瓦などの一部破損がありましたが、今般のように屋根材が大きく飛ぶような事案はなかったということでございます。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。理解いたしました。
 それと、こちらもなかなか大きな質問で、答弁するのも難しいかなと思ったんですけれども、改めて少し聞かせていただきたいんですけれども、本市はマンションが多いと思いますけれども、戸建て住宅等もございまして古い住宅もありますので、少し総括的な聞き方になると思うんですけれども、本市の住宅の屋根の耐久力、この辺についてどのようなご見解を持っているのかお示しいただければと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 都市政策部長。

◎都市政策部長(高橋亮一君) 市内住宅の屋根の耐久力についてですが、建築基準法では、風に対する建築物の安全性を地域ごとに定められた基準風速などに応じて検討することとなっております。
 また、国の調査速報によりますと、令和元年台風15号に伴う強風により、屋根部材等の老朽化、腐食等があった建築物に被害が多かったということが報告されております。
 このようなことから、本市の住宅におきましても建築基準法の規定を遵守して建築され、適時適切に点検、補修を行っているものについては十分な耐久力を有しているものと考えております。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 そうですね、地区を選定してとか、もう少し細かく聞いたほうがよかったかもしれませんが、今回のそういうテレビ放送等を見ていろいろ考えている住民の方もいらっしゃるかなと思いますので、その辺、ただ、先ほど言ったように房総地域と少し、今回はかなり強かったなということもありますので、そういったところも私も理解させていただきました。ありがとうございます。
 続きまして、今回の風害で象徴的なところで、冒頭申したんですけれども、市原市のゴルフ施設といったものがありましたが、こちらについて、本市のいろいろな公共施設等を見ていると、住宅に近いといったところばかりというか、ほとんど結構離れているなということは理解しているんですけれども、1点、住宅地に接している公園内の樹木ですね、こういったことについて、風害で少し民地と近いところについての懸念はないのか、その点、確認させてください。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(知久岳史君) 住宅地に接している公園に限らず、公園内の樹木については職員の巡回や清掃業者などからの報告により現状を把握し、強風による倒木も考慮しながら定期的な剪定や伐採を行い、適正な維持・管理に努めているところです。
 以上でございます。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 非常に、何というんですかね、象徴的なシーンという、市原市のゴルフ場は公共施設ではなかったんですけれども、いろいろ風で倒れて民地とぶつかるという事案があるので、そういったところについて、ほとんどそこまでないのかなというふうに思っているんですけれども、しっかりと、民地と近い部分で気を使えるところはちょっと見ていただければなと思いまして、質問させていただきました。ありがとうございます。
 それでは、最後となりますが、電柱や通信インフラについてでございます。
 そうしましたら、こちらについては情報提供というような……、政府や電力会社の対応について本市は動向をつかんでいるかということを聞かせていただきたいと思います。
 ご承知のとおり、今回、風害によって電柱や通信インフラが大きな被害をこうむりましたので、当然この電柱等は本市の管轄ではないので、この台風被害を受けて政府や電力会社が何か新しい対応をとられているのかどうか、本市はその動向をつかんでいるかどうか質問させていただきます。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 千葉県内において広範囲で長期間に及ぶ大規模停電が発生したことによる電力会社の今後の対応につきましては、具体的な発表がされていないため動向の把握はしておりませんけれども、今後も東京電力と連携を密にしながら対応していきたいというふうに考えているところです。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。ありがとうございます。
 それでは、細目5、災害時の道路についてでございます。
 こちらについても初期対応というふうな形になるのかなというふうに、とりわけ重要なのはですね。そこで、まず、防災マニュアル等でも示されていると思うんですけれども、震災や風害について、道路上、倒壊した樹木や電柱はどのように撤去するのかお聞きしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

○議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(知久岳史君) 災害時においては初動活動として、物資供給などの応急活動や緊急車両の通行を確保することを目的に、地域防災計画で位置づけられた緊急輸送路のパトロールを実施いたします。初動パトロールの結果、倒木があった場合については、災害協定を締結している浦安市緑化事業協同組合に撤去作業を依頼いたします。
 また、電柱の道路上への倒壊については電気事業者など電柱管理者に撤去を要請するとともに、やむを得ない場合は、安全のため通電の有無を確認の上、災害協定を締結している浦安建設業協力会などと連携し、仮移動を実施することなどで道路網の確保を図ります。
 以上でございます。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 それともう一点、ちょっと事例のケースを想定しているところなんですけれども、災害時に使用できなくなって、動かないとかそういったところで放置された車両対策としてはどのようなことを考えていらっしゃるのか、その点、質問させていただきます。

○議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(知久岳史君) 災害発生時の放置車両対策につきましては、災害対策基本法第76条の6、災害時における車両の移動等において、道路管理者は放置車両等により緊急車両の通行が妨げられ、災害応急対策に著しく支障を与え、かつ緊急性が高いと判断される場合には、区間を指定して放置車両等の移動の措置を講ずることが可能となっていることから、本市においても、災害時には同法に基づいた対応を図っていきたいと考えています。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 法律改正があったということで聞いておるところなんですけれども、なかなか難しい判断になろうかと思うんですけれども、このあたりも、なかなかないケースでは当然あるんですけれども、やはり災害時、一つの視点として非常に重要なのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、最後に電線の地中化について、幹線道路等検討されているというふうに思いますけれども、ちょっと大きな論点になろうかと思いますけれども、今現在の本市の検討状況について最後にお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(知久岳史君) 本市の電線地中化につきましては、平成29年度に基本構想を策定し、防災、安全快適、景観の観点から市内の各道路及び区間ごとに評価を行い、幹線2号及び幹線4号の2路線を整備路線として選定したところです。
 電線の地中化については多くの費用及び期間を要することから、まずは幹線4号の消防本部前交差点から市役所に至る区間について実施する計画となっており、令和2年度より着手したいと考えております。
 以上でございます。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 こちらは多額の費用がかかるので、ステップ・バイ・ステップというような形になろうかと思いますので、しっかりとできるところを進めていただければと思います。ありがとうございます。
 それでは細目6、停電についてでございます。
 こちらについて改めて、大変だというのはご承知だと思うんですけれども、八街市でアンケートを結構詳細にとったところ、台風15号の影響で困ったことの中で9割以上がやはり電気が使えなくなったことで、トップとなっております。本当にだから電気が使えないというのは大変困ったというところではないかと思います。
 そこで、本当に重要な電気なんですけれども、本市の対応といいましょうか、お考えの中で、今回、千葉県で多くの大規模停電が起こりましたが、本市は幸いにしてといいましょうか、停電がなかったわけなんですけれども、停電についてどのようなことを考えていらっしゃるのか、重要なことをまずお聞かせ願いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 停電時の対策といたしましては、市内各所の防災倉庫に備蓄してある発電機の活用を基本に考えておりますが、必要に応じて県に電源車や発電機などを要望するとともに、協定締結関係機関とも連携しながら停電被害の軽減に努めてまいりたいというふうに考えております。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 それで、個別の、余りにも広い論点なので少し絞ってまいりますと、今回、八街市というところで少し聞いたんですけれども、やはり避難所に携帯の充電器といったことで映像で皆さん見られていると思うんですけれども、これは提供して非常によかったという話だったんですけれども、こちらについて、本市は備えといったものは現状あるのかどうか確認させてください。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 携帯電話専用の充電器はありませんが、発電機を活用しての充電は可能となります。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 災害のときに、ちょっと私もそこまで調べが及んでいないんですけれども、日ごろより携帯会社等の人で、何かいっぱいできるようなやつというのが、災害時に貸出しとかそういったことができないのかなとも思ったりもしますので、少しその点も、いろいろあって申しわけないんですけれども、ご考慮いただければと思います。
 次に、これも個別の論点になってくるんですけれども、本市として非常に集合住宅が多い自治体でございますので、停電となると水道がとまるという懸念がございます。これはなぜかというと、くみ上げるポンプが電力で動くためでございます。これは相当、多分、本市としては困るんではないかなと思っておるところなんですけれども、この状況について、対応状況ですね。バックアップというか、非常で動くのかどうかといったことについて、本市は情報を持っているのかどうか確認させてください。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 集合住宅の場合、議員がご指摘のように、停電時に受水槽から高架水槽等へ送水するポンプが停止してしまう仕組みは把握しておりますけれども、市内全域の集合住宅の状況については、現在のところ把握はしておりません。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 どういう手法をとるのかといったことは、先進事例があればいいのかなと思ったりもしますが、確かに余りない事例だとは思うのですけれども、万が一停電となった場合、非常に大変な事態となろうかと思いますので、少しご考慮いただければと思います。
 最後にこちらについて、蓄電池の導入ですね。導入といいましょうか、考えですね。こちらについてはどのようなことをお考えになられているのかなと思います。
 なぜかといいますと、例えば非常用ディーゼル等ですと、少し調べましたところ、なかなか災害発生時にいきなり動かないとか、そういったことがあるそうです。メンテナンスの負荷といったことが非常に大きくて、なかなか動かなかったという話とか、あと避難所等で音の大きさですとか排気とか、そういったことで少し課題があるというふうにも聞いております。このような形を踏まえて、蓄電池についてのご見解をお示しいただければと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(大塚慶太君) 災害時の非常用電源確保の種類として、蓄電池を導入している自治体もありますが、蓄電池では供給できる電気の容量が少ないことや蓄電池そのものの大きさや重さ、保管場所の温度や湿度に制限があるなどの問題から、現時点での導入は考えておりません。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。ありがとうございます。
 いろいろな事例等もあると思いますので、しっかりとそういうものを踏まえて、パワーがどんどん上がるとかそういったこともいろいろ考えられると思いますので、情報を注視しながらというところでしょうが、よろしくお願いいたします。今後とも見ていくことはしていただければなと思います。
 そうしたら、細目7、災害ゴミの考え方について2点ほど聞かせていただきたいと思います。
 ご承知のとおり、かなり困っております。この処理を、当然ながら一義的に担うのは市町村になりまして、ごみが各地で仮置き場に集められた後、処理していくわけなんですけれども、今もなおかなりごみが残っているというふうに聞いております。今回のような大規模災害が起きた場合、本市がどう処理していくのかというのは、少しシミュレーションしておいたほうがいいのではないかなというふうに考えた次第でございます。
 千葉県内でかなりコーディネートされているというふうに聞いておるところで、広域処理をされているというふうなんですけれども、他市の状況を踏まえて、他市の今回の処理状況等をまず見ていただくことが重要かと思いまして、その点、質問させていただきたいと思います。
 質問自体としましては、今回の台風被害での災害廃棄物処理に対する本市及び、今回被災自治体の取り組みですね、災害廃棄物が発生した取り組み状況について、どのようなことをやられていたのかお話といいましょうか、状況をお伺いさせていただきます。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 環境部長。

◎環境部長(橋野浩君) 本市では、台風被害により発生しました災害廃棄物をクリーンセンター敷地内にあります仮置き場で受け入れまして、処理を行ったところです。
 また、大きな被害によりまして自区域内での災害廃棄物処理が困難となった自治体につきましては、千葉県内自治体間での災害時における廃棄物処理施設に係る相互援助協定などに基づきまして、受入れ可能な自治体と個別に協議を行い、災害廃棄物の処理を行ってきたところです。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 それと、こちらも少し細目6と関連するんですが、こちらのほうが入れたほうがいいかなと思いましたので。
 停電した場合のごみ処理に対する考え方なんですけれども、ごみ処理について、当然遅滞するんですけれども、災害ごみ以外も結構大変、大変というか、かなり大変だと思うんですけれども、そちらの処理方法について見解をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 環境部長。

◎環境部長(橋野浩君) 本市のクリーンセンターでは、市内から収集した可燃ごみをおおむね1週間から10日分ピットで貯留することができます。これを超える長期間の停電等が想定された場合につきましては、市外の廃棄物処理施設に処理を依頼せざるを得ないと考えております。
 このため、本市では県内の全ての自治体及び県外の一部の自治体と災害時における相互援助協定を結びまして、災害時においても通常の廃棄物処理が滞ることがないよう対策を講じております。
 また、災害に伴う停電発生時だけではなく、設備の故障や大規模改修による長期にわたる業務停止に備えまして、民間事業者への処理委託も検討してまいります。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 本当にこのごみというのが大変、私も視察に行ったときにかなりありまして、どう処理するのかなというふうに思った次第でございます。しっかり、しっかりといいましょうか、平時から想定をしておくことが重要ではないかなと思います。
 また、この災害全般に関して、私も含め議員からるる質問が述べられていると思います。いろいろ要望して、できることとできないことは当然あろうかと思いますけれども、かなり住民の関心も高いということで、ご対応していただければと思います。
 どうもありがとうございます。
 それでは、件名2に移らせていただきます。教育について、要旨1、本市の教育について、細目1、EdTechについてでございます。
 EdTechといいますのは、聞き慣れないかもしれませんが、エデュケーションとテクノロジーを組み合わせた造語でございます。教育におけるAIやビッグデータ等、テクノロジーを活用した教育をやろうというようなことで、文科省も力を入れているところでございます。
 そして、昨今の報道でご承知のとおりだと思うんですけれども、政府として学校の児童・生徒に1人当たり1台のパソコンを使える環境を整えるというような報道もありました。学校のICT化というのはかなり、浦安のほうだとまだ全国的には当然進んでいるほうだというふうには思っておりますが、今後かなり教育の内容も変わってくるのかなというふうに思っておるところです。
 少し早いといいましょうか、私が前のめりになっているのかもしれないんですけれども、何点か聞かせていただきたいと思います。
 こちらSociety5.0という、テクノロジーの活用のことで方針が政府より示されていると思いますが、この中でEdTechを活用した教育について、まず、本市がこのEdTechについてどのように考えていらっしゃるのかお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) EdTechにかかわる本市の考えについてのお尋ねです。
 議員のおっしゃるとおり、EdTechとは、教育におけるAI、ビッグデータ等のさまざまな新しいテクノロジーを活用した取り組みの総称であると理解しています。また、児童・生徒の学習履歴を蓄積したデータを活用することにより、個人の進度や能力、関心に応じた学びや個に応じた学びの実現に効果的であると認識しています。
 EdTechを活用するために必要なハード面の整備については、国が児童・生徒一人一人の学習用パソコンを配備する方針を打ち出しており、本市といたしましてもその動向を注視していきたいと考えているところです。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 それでは、これも先進事例というふうになってしまうんですけれども、今回かなり文部科学省と経済産業省が連携しているというような取り組みなんですけれども、未来の教室事業、ちょっと、何というんですかね、パソコン等を使ってかなり、黒板等でやるスタイルではないような形で、何というんですかね、未来の教室というふうに銘を打っているんですけれども、こちらについて、本市ではどのような評価をしているのかお聞かせ願いたいと思います。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) 経済産業省からの提言である未来の教室は、未来を見通しにくい時代を生きる子どもたち一人一人が未来をつくる当事者に育つための学習環境を構築するために、今後必要となる政策や学校、産業界、地域社会等がなすべきことについて視点を当てています。
 本市といたしましても、学習者中心のICT活用ができる授業づくり、児童・生徒が自ら探求、思考する学習、仲間との協同やコミュニケーション活動等を推進しており、参考にすべきものもあると認識しているところです。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 次に、EdTechとかということでいくと、学校の先生も教えるのが非常に難しいのではないかというのが私の率直な感想でございまして、先進、先進と言って失礼なんですけれども、浦安市がそうではないみたいな形であれなんですけれども、かなり民間の企業等と一緒になってやっているというような形もあります。当然ほかの研究機関の学校、大学とかそういったこともあるんですけれども、そういうふうにやっていったらいいのではないかというふうに私としては思っているんですけれども、こういう手法、産官学民の連携について、本市としても手法を研究、調査してほしいと思いますけれども、その点どのようにお考えでしょうか、よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) ビッグデータや人工知能の活用など急速な技術革新が進む中、子どもたちに変化の激しい社会を生き抜く力を身につけさせるためには、学校や自治体だけの対応では限界があります。企業や大学、国の研究機関などの助言やサポート、また実践事例を取り入れることは大変有意義なものと考えています。
 本市におきましても、EdTechの実装に向けた産官学との連携の可能性については今後、調査・研究してまいりたいと考えています。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 まだ少し時間が、この1人1台ですか、そういった配付もあると思うんですけれども、しっかりと調査をしていただければと思います。
 いろいろ事例を紹介したかったんですけれども、時間もないので次に移らせていただきます。
 細目2、ESDについてでございます。持続可能な開発の教育のことでございます。ちょっと英語が続いて大変恐縮なんですけれども、こういう形になっておりますので、ご理解ください。
 こちらESDというのは、前者、上野議員からもありましたが、SDGsといったようなこととかかわりが深い問題で、環境ですとか貧困、人権、平和、開発とか、そういった世界にいろいろな課題があろうかと思います。こちらについて、世界的なことを考えながら自分の地域としてどう置き換えるかといったようなこと、シンク・グローバリー・アクト・ローカリーというような言葉が出ておりますけれども、いろいろ世界的なことも考えつつ、身近なところに落とし込んで持続可能な社会を創造していくような学習というような形になります。なかなか一言で言うと理解しにくいところもあろうかと思いますが、かなりSDGsといったところと関連が深いものかなというふうに考えております。
 そこで、今回、学習指導要領の改訂におきまして、「持続可能な社会の創り手の育成」という文言が追加されました。この文言を根拠に、ほかの自治体でESDについてやられているというところもあると聞いておるんですけれども、教育委員会として、この点どのように考えていらっしゃるのかお聞かせください。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) ESDとは、地球上にあるさまざまな課題を自らの課題として捉え、一人一人が自分にできることを考え、実践していくことを身につけ、課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す教育であると捉えています。
 新学習指導要領においても、前文及び総則に持続可能な社会の創り手の育成を掲げ、各教科において関連する内容が盛り込まれています。
 また、主体的な学びとESDとの関連性が深いことから、本市におきましても引き続き、体験的な学習や問題解決的な学習の充実及び習得、活用、探求の学習プロセスや、主体的、対話的で深い学びの実現に努めてまいります。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 今の答弁でかなり入っていってしまったかもしれないんですけれども、学習材料としてSDGsですね、17つの目標について書かれているところですけれども、かなりこれは目的が共通しているのかなというふうに考えております。この17の目標については、例えば討論ですとか作文の題材にしても1ついいのかなというふうに個人的には思ったところなんですけれども、こちらについて、SDGsを題材にすることについてのご見解をお聞かせ願います。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) SDGsの目標については、その内容も環境、福祉、国際理解、人権など多岐にわたり、学校教育との関連性も高く、それらを学習の題材として教科横断的に取り上げることは大変有益であると認識しているところです。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 非常に関心が高いテーマ、学習として、題材として使いやすいというところもあろうかと思いますし、上野議員もおっしゃっていましたが、かなり展開として広まっている事柄ではないかなというふうに思いますので、一考していただければと思います。
 続きまして細目3、リーディングスキルテストというところです。
 こちらについては少し、本当に簡単に説明すると、読解力を高めるようなテストという、子どもが文字を読んでちゃんと理解しているかどうかをはかるテストでございます。少しだけ背景を言いますと、文章を読んできちんと理解することがなかなかできていないという状況が、このテストによって理解されました。また、直近で言うと、OECDのPISAという学力調査の読解力についても日本が8位から15位に落ちたというようなことが上げられておりまして、ちょっと懸念をしているところなので、聞かせていただきたいと思います。
 まず、リーディングスキルテストといったことについて、調査結果を踏まえて、リーディングスキルテストについての見解についてお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) リーディングスキルテストは、教科書や新聞等の文章をどれほど迅速かつ正確に読みとることができるかという能力を測定するものです。教科書に書かれている文章を読みとることに困難さのある生徒を早期に発見し、適切な読解指導に結びつけるための参考となる資料の1つと認識しています。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 これは極めて重要だと思うんですけれども、本市の子どもの国語力向上ですね、とりわけ、今回の趣旨から言いますと、読解力向上についてどのようなことを行っているのか聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) 読解力の向上のためには、読解力を支える語彙力の強化や文章の構造と内容の把握、文章をもとにした考えの形成など、文章を読むプロセスに着目した学習の充実が必要となります。このような学習が推進できているかを確認するためにも、各学校においては全国学力・学習状況調査や浦安市学力調査の結果を分析し、活用しています。
 また、各学校においては、朝の読書活動、学校図書館のさまざまな資料の活用、新聞記事について自分の考えを述べるスピーチ等、児童・生徒の読解力の向上を目指し、さまざまな取り組みを行っています。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 最後になりますけれども、戸田市ですとか板橋区、かなりもう全面的にやられていて、ちょっと結果がまだ、板橋区は今年なので出ていないとか、そういったところがあろうかと思うんですけれども、こちらについて、導入実績がありますので、これを少し取り入れてみるというような考えはあるのかお伺いします。

○議長(宝新君) 教育総務部参事。

◎教育総務部参事(大友隆司君) 本市では一人一人の個に応じたきめ細かな指導の充実を推進するために、少人数や多様な学習形態での指導、ICT機器の効果的な活用を積極的に行っているところです。
 現在のところリーディングスキルテストの導入予定はありませんが、今後も児童・生徒の学習状況を見極め、個に応じたきめ細かな指導の充実に努めてまいります。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 もう少しいろいろ背景等を言いたかったんですけれども、時間がないので次に移らせていただきます。申しわけございません。
 細目3、通級指導についてでございます。
 こちらについては皆様ご承知のとおりだと思いますが、特別支援教育の1つの形態でございまして、小・中学校で通常の学級に在籍する軽度の障がいがある児童・生徒に対して、各教科等の授業は通常の学級で行いつつというような形で、障がいに応じた特別の指導をやるというような形となっております。
 ここで気になったのが、やはり日本全体なんですけれども、統計調査を見ますと、毎年毎年その対象生徒が増加しておりまして、対応する教師の負担も大きいと思いますため、質問させていただきたいと思います。
 通級児童数の推移について、まず、過去3年の数字についてお示しいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(白石嘉雄君) 通級指導教室を利用している児童・生徒数は、平成28年度が90名、平成29年度が108名、平成30年度が100名となっています。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 平成30年度では少し減ったというような形になりますけれども、全体としては上昇傾向なのかなというふうに思ったところなんですけれども、そこで、今回、通級指導に対して、担当する職員に対しては特別な資格が必要とされていないと聞きます。多くの教師が通級指導に関する専門性を身につけることは、まず肝要だと思います。そこについて見解をお伺いしたいのと、具体的にあともう一点、文科省が障害者活躍推進プランというものを策定し、通級による指導のガイドの作成や新たな研究制度の検討を必要としておるというような形を見たところなんですけれども、この点についての本市の見解をお伺いしたいと思います。

○議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(白石嘉雄君) 本市では平成30年4月に「通級指導教室の手引き」を作成し、教職員に対して通級指導教室の意義やその役割について周知しているところです。また、専門的な指導力の向上を図るため、通級指導教室担当者に対しては、言語聴覚士や心理職等の専門職との実際の事例を使ったケース会議の実施や、それぞれの障がい種に応じた専門家による特別支援教育の研修を行っています。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 非常に対応する教員にとっても大切な視点ではないかと思いますので、しっかりとフォローしていくような形をとっていただければと思います。
 件名2は以上となりまして、件名3に移らせていただきます。
 行政対象暴力についてでございます。
 こちらについては、まず、念頭にあるのが野田市で起きたような児童虐待事件ですね、痛ましい事件がありましたが、こちらは、言い方は少し悪いかもしれないですけれども、クレーマーに屈する形で行政が対応して、最悪な結果となってしまったと思っております。こういったことをまず起こさないため、そして当然のことながら職員を守るために、どう対策をとるのかは重要なことではないかと思います。
 不当な要求を行う住民対応に疲弊して精神を病み、休職等を職員がするとしたら、本当に市役所としての、組織として由々しき問題ではないかというふうに思っております。ぜひともこういったことについて対応能力を上げてほしいなと思った次第でございまして、質問させていただきます。
 まず要旨1、行政対象暴力について本市はどのように考えているのか、細目1、本市の実態についてでございます。
 本市において、行政対象暴力の実態調査を行っているのか伺います。定義について示していただき、調査を行っている場合は件数についてお聞かせ願いたいと思います。

○議長(宝新君) 企画部長。

◎企画部長(小檜山天君) 本市におきまして「行政対象暴力」とは、暴力行為など社会常識を逸脱した手段により行政への違法または不当な要求を行う行為と捉えております。
 平成29年度に実施した市民対応に関する職員アンケートでは、ほぼ全ての職員が何らかのクレームを受けたことがあると回答し、そのうち約3割の部署で不当な要求があったと回答がありました。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) それで、実態という観点から、職員から行政対象暴力として対応を求められるケースといったことで、何ですかね、困っているケースということでどのようなものが多いのか、実態としてお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(宝新君) 企画部長。

◎企画部長(小檜山天君) 一概には申し上げられませんが、大声で威嚇し、正当な理由もなく面会や謝罪を強要、また、執拗に自己の権利を主張し長時間居座るなど、威力をもって業務を妨害するといった事案が発生しております。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) そこでなんですけれども、私もちょっと、そもそものことを少し聞かせていただきたいんですけれども、非常に対応として難しい、市役所の職員としては結構難しいケースも多いと思うんですけれども、不当要求か否かを職員だけで判断できるんでしょうか。判断するのはなかなか難しいのではないかと思った次第なんですけれども、その点ご見解をお示しください。

○議長(宝新君) 企画部長。

◎企画部長(小檜山天君) 市民から寄せられる市への要望の中には、長時間かつ頻繁に電話をかけ職員を拘束する、ビデオや音声で対応を記録してネット上への公開をほのめかすなど、自身の要求を正当化するための行動などが見られます。
 市では、職員だけでの対応が困難な事案への対応として、平成13年度より警察官OBの行政活動対策相談員を配置し、諸問題への適切なアドバイスや、直接対応することにより問題の拡大を防ぐとともに、職員の精神的負担の軽減を図っております。
 また、法律的な解釈が必要な場合は、市の法律顧問の専門員に意見を求めております。
 以上です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) それでは、細目2に移らせていただきます。
 本市の考え方についてでございますが、また少し類似論点となってしまうかもしれないんですけれども、職員に対して重大な被害をもたらす行政対象暴力について、本市が今までどのような取り組みをしてきたのか、具体的にはマニュアル等は作成していらっしゃるのか、その点を聞かせてください。

○議長(宝新君) 企画部長。

◎企画部長(小檜山天君) 先ほど答弁しましたように、行政活動対策相談員を配置するなど行政対象暴力に備えているほか、クレーム研修や行政対象暴力に関する職員研修会などを開催し、組織として適切な対応を図るよう取り組んでいるところです。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 次に、職員を守るために実態として、現時点で市庁舎の中に設置した防犯カメラとか録音機とかいうことですね。この設置状況について、どのような実態になっているのかお聞かせ願いたいと思います。

○議長(宝新君) 財務部長。

◎財務部長(高橋豊文君) 庁舎及び庁舎敷地内に設置してあるカメラにつきましては、施設管理を目的として、庁舎の出入り口やエレベーター、駐車場、駐輪場などに32台設置しております。
 また、電話の録音装置につきましても、必要に応じ各部署において設置している状況です。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。
 最後の質問になりますけれども、先ほど不当要求か否かを職員だけで判断するのは難しいのではないかと私は感じたと申し上げましたけれども、奈良市におきましては、不当要求行為の対策として第三者の審査会を設置するなどしておりますが、この点についての評価を伺います。

○議長(宝新君) 企画部長。

◎企画部長(小檜山天君) 先ほども申し上げましたとおり、本市では行政活動対策相談員や法律顧問の専門員を配置するなど対応をとっておりますので、現時点では第三者による審査会を設置する考えはございません。

○議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 質問は以上となりますけれども、この行政対象暴力については今後も注視させていただきたいと思います。
 答弁聞かせていただきましたけれども、市役所に対するマイナスの風評ですとか職員の精神的な疲労はあってはならないことだと思いますので、ご対応よろしくお願いいたします。
 ありがとうございます。

2020年02月23日
柳 毅一郎

 

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