平成30年 9月議会 一般質問 件名1 水害対策について 件名2 小中学校の学習指導要領変更について 件名3 防災対策について(ブロック塀の倒壊防止について)

平成30年 9月議会 一般質問

件名1 水害対策について
要旨1 水害に強い街づくり
細目1水害についての市の認識について
細目2排水基本計画について
細目3革新的河川技術プロジェクトについて
細目4避難の考え方について

件名2小中学校の学習指導要領変更について
要旨1英語教育について
細目1新学習指導要領の内容や課題について
細目2小学校で前倒しを行ったことについて

要旨2 プログラミング教育について
細目1 新学習指導要領の内容や課題について
細目2 今後の本市の取り組みについて

件名3 防災対策について
要旨1 ブロック塀の倒壊防止について
細目1 大阪北部地震以後行った対応について
細目2 密集市街地での取り組みについて

柳毅一郎君の一般質問 

○副議長(宝新君) 通告順により、柳 毅一郎君。
     (柳 毅一郎君登壇)

◆(柳毅一郎君) それでは、始めさせていただきたいと思います。
 まず、大阪北部地震、平成30年7月豪雨、平成30年台風第21号、北海道胆振東部地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 件名は3件でございます。順次質問させていただきます。
 まず、件名1の水害対策についてでございます。
 東と南を東京湾、西を旧江戸川に接する本市は、江戸川の氾濫と東京湾の高潮という2つの水害を受けてきました。また、皆様もご承知のとおり、記録に残る数多くの水害の中でも、大正6年の高潮、昭和24年のキティ台風、昭和56年の台風24号の3つは大きな被害を本市に与えました。そして、大規模ではないものの、道路冠水や住宅の浸水などがたびたび発生するなど、必然的に水害と付き合っていかなければならない自治体でございます。また、直近の平成30年7月豪雨を見るにつけ、前例のない異常事態が起きるのではないかと危機感を持って、今回通告をさせていただいた次第でございます。そしてまた、通告後、平成30年度台風21号が起こるなど、市民の皆様としても本当に関心が高い事案ではないかなと思っております。よろしくお願いいたします。
 それでは、要旨1、水害に強い街づくり、細目1、水害についての市の認識についてでございます。
 まず、近年、気候変動等に伴い多発する集中豪雨や大型化する台風について、本市の見解を伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
P.64 副議長(宝新君)

◎都市整備部長(小檜山天君) 柳 毅一郎議員の一般質問にお答えいたします。
 件名1、水害対策について、要旨1、水害に強い街づくりについての中、近年の気候変動に伴う多発化する集中豪雨、大型化する台風についての市の認識についてのお尋ねです。
 近年の気候変動に伴い、全国各地で集中豪雨や台風による災害が頻発・激甚化しているものと認識しているところです。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) 事実、そういうことだと思いますが、そうなんですよね。やはり当たり前ですけれども、かなりちょっと前例のないことが起きているのではないかなと私も思っております。
 そこで、あとデータとして順次お聞きしていきたいんですけれども、ここ10年の計画降雨規模で設定されている時間雨量50ミリ以上、あるいは60ミリ以上の降雨について、発生回数をお示ししていただきたいと思います。そしてあと、最高の雨量についてはどの程度だったのか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) ここ10年間の時間降雨量50ミリ以上と60ミリ以上についてのお尋ねです。
 過去10年間の1時間当たりの降水量で50ミリ以上の回数につきましては、昨日の雨も含めまして4回を観測しております。60ミリメートル以上の観測は今のところございません。
 また、最大1時間降水量につきましては、平成23年8月19日の前線停滞により観測した56.4ミリメートルです。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) 通告して、たまたまといいましょうか、昨日がその50ミリ以上だったということで、非常にタイムリーな質問になったかなと思います。本当にあれだと思いますね。関心といいましょうか、かなり前例がない事態になってきているのではないかなと思っております。降られたということで、その対策についても、ちょっとこの質問で触れさせていただきたいと思います。
 そこで、本市としても、この集中豪雨対策についてすごくしっかりやろうという気持ちが当然あろうということでございまして、平成30年度に集中豪雨対策事業の予算がついております。市としても対策の全体計画を策定している途中だと私も認識しておるところなんですけれども、この内容及び現在の状況について説明を願いたいと思います。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 現在行っております集中豪雨対策事業の内容としましては、集中豪雨や高潮などによる冠水対策を実施すべき区域を明確化し、短期、中期、長期といった計画期間で浸水対策を効率的かつ総合的に実施するための計画として、現在、策定を進めているところです。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。こちらについては、状況とかというのもしっかり反映させていくことができると思いますので、短期、中期、あと区域をどう明確化していくかということをしっかりとやっていただければなと思います。本当にかなり住民の皆さんからも私も言われることなので、しっかりとしたものをつくっていただきたいなと思います。
 それと、集中豪雨対策費、あるいは県に対する要望事項といったもの、議員側に配付していただきましたけれども、そこを見ますと、県と協議することなしにはできないことが当然ながら多いわけでございます。この点について、働きかけをより効果的、あるいは実現可能性を高めるため、本市としては水害対策について県とか関係機関にどういう働きかけを行っていくのか、今後どのようなことを行っていくのか、お聞きしたいと思います。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 河川・海岸管理者であります千葉県に対しては、これまでも地盤沈下対策や高潮対策、耐震化などに向けて協議・要望を行ってまいりました。境川B・Cゾーンの河川改修や旧江戸川護岸、舞浜地区海岸護岸の整備や水門・排水機場機器の改修・修繕など、進捗を見ている事業もございます。
 しかしながら、境川河口部への水門・排水機場整備など、実現していない事業もありますことから、これら事業の実現に向け、協力できることは協力し、引き続き県と協議・調整を進めていきたいと考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。実現していることもあるということですけれども、なかなか未実現のことも多いということは私も理解しております。この細目1についてはここまでにしますけれども、進捗についても適宜教えていただきたいなと思いますので、私から聞いてもいいんですけれども、積極的に情報開示をしていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、細目2の排水基本計画についてでございます。
 こちらについて、皆様もご存じの方も当然多いわけですけれども、基本的に計画としてネックといいましょうか、やっぱり金額ベースで非常に大きいということがかなり挙げられるんではないかなと思います。こちらについて事業の整備費用、国・県・市合わせて404億円ということと、あと、境川下流部の水門として排水機場整備で約127億円という数字が挙げられております。その積算根拠について具体的にちょっと、私も過去を追ってみたんですけれどもわからなかったので、そこの点、もう少し具体的にお示ししていただければなと思いますので、よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 平成18年度に策定しました排水基本計画における概算整備費約404億円の内訳としましては、雨水管の入れかえ工事費に約49億円、老朽化したポンプ場の補修・整備工事費に約88億円、貯留施設新設工事費に約267億円となっております。
 また、境川河口部の水門・排水機場の整備費用約127億円につきましては、水門施設工事費で約55億円、排水機場施設工事費で約52億円、関連する土木工事費で約20億円となっております。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。本当に大きな金額に、構造的に変えるとなるとかかるということは理解しておりますが、改めて聞くと大きな金額だなと思います。
 あと、国・県・市というところで内訳について過去質問されていましたが、今のところそういう具体的なところまではいっていないということで理解しておるところです。今後の協議となりますが、しっかりと、どういう形になるのかわかりませんけれども、しっかり要望し続けるということが重要ではないかなと思います。
 それでは、続きまして、排水基本計画で、こちらの事業の整備を行わなかった場合、想定被害額が約792億円と見積もっておりますが、こちらについて、済みません、どのようなケースを想定して、どのような積算根拠になっているのか、この点についてもお示しください。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 被害想定額の約792億円につきましては、計画1時間降水量を60ミリメートル、流出係数を0.65として、浦安市全域の20%が浸水した状態を想定して積算しております。平成17年4月に国土交通省から示された「治水経済調査マニュアル」により試算しておりまして、792億円の内訳としましては、浸水による直接被害が約745億円、直接被害から波及的に生じる間接的被害が約47億円となっております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。これ以上は恐らくなかなか具体的に、細かいところとかもいろいろ計算があるのかもしれないんですけれども、聞きませんので、わかりました。直接で浸水で745億円で、波及的被害で47億円ということで理解させていただきました。
 とにかく、基本的に物すごい金額が出ているので、何らかのやっぱり手だてを講じないといけないということは皆さん共有しているんですけれども、なかなか関係機関との連携等がありますので、単独ではできないということで理解しておるところでございます。
 それでは、ちょっとここら辺については県についてになってしまうので、直接市という、又聞きという形になろうかとは思うんですけれども、県の平成28年度の長寿命計画を見ますと、堀江排水機場が昭和44年に建造されたものでございまして、あと猫実排水機場が昭和51年、こちらが建造でございますが、こちらについてパワーポイント方式というんですか、そういう何か計画をホームページから見られたわけなんですけれども、リストの結構上位に上がっておりました。この件については今後どのような形になっていくのか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 河川管理施設の長寿命化計画につきましては、千葉県に確認したところ、各排水機場ごとに策定されておりまして、計画策定時から40年の期間で、各施設のライフサイクルコストを縮減していくための点検・整備を行っていくとのことです。なお、平成30年度は、堀江排水機場の3号ポンプ及び猫実排水機場2号原動機が整備予定と聞いております。
 市としては、今後も、長寿命化計画どおりに各施設の点検・整備を進めていただくよう要望しているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。かなり千葉県内でも古いものでありましたので、しっかりと長寿命化をしていただければなと思いますので理解いたしました。よろしくお願いします。ありがとうございます。
 それでは、排水機場の老朽化について、こちらについては平成15年度から平成32年度までの長期修繕計画で運用されていると思うんですけれども、今後の予定についても、平成32年度も近いといえば近いということで、今後の予定についてはどのようなものになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 市管理の排水機場については、長期修繕計画を踏まえ、ポンプ設備や原動機等の機器について点検整備、更新等を行ってきたところです。
 平成32年度以降の計画につきましては、現在、検討を進めているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) 検討を進めているということで理解いたしました。しっかりとした管理をやっていただければなと思いますので、引き続き、かなり長期戦になろうかと思う事柄ではないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それで、今後市の設備として排水機能の向上とか老朽化対策を行う必要のあるものは、現状どの程度あるんでしょうか。できれば金額ということで、出ればということなんですけれども、どうぞ。そのあたり、幾らあるのかということで、どのあたりまで設定していくのかというのはなかなか課題があろうかと思うんですけれども、お答えください。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 市内15箇所の排水機場、ポンプ場につきましては、その多くが設置から相当の期間が経過し老朽化しております。そういう意味では全ての箇所が今後何らかの対応が必要だというふうに考えておりまして、特に近年の気候変動による降雨の局地化、激甚化を考えますと、排水機能の向上も課題となっております。現在行われている集中豪雨対策の中で、その点は検討を進めていきたいと考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。今の集中豪雨対策の全体計画、そちらのほうで今やっていかれるということで理解したんですけれども、こちらについてもしっかりとやっていただければなと思いますので、よろしくお願いします。
 それで、この細目の最後になりますけれども、浦安まちづくり3か年計画について、その集中豪雨対策事業で全体計画策定とあります。要旨で通告させていただいた、この排水基本計画、こちらについてどうなるのか。今まで策定して運用されていると思います。排水基本計画はどのように位置づけられるのか、お伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) まちづくり3か年計画で位置づけております集中豪雨対策事業における全体計画につきましては、近年の気候変動や震災による地盤沈下などを踏まえまして、従来の排水基本計画を基本に、高潮対策も考慮して見直しを行っているものです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 あと、本当は要望というか、意見といいましょうかになりますけれども、やっぱり今、部長もおっしゃられていたとおり、311があって、地盤沈下の状況がどうなっているのかというのは、やっぱりすごく私も気になるところで、その影響等をしっかり調査して調べて計画案を策定していただければなと思います。今、言葉に出ていらっしゃるのでやられているとは思うんですけれども、かなり影響があるんではないかなと思っておるところでございますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、細目3の革新的河川技術プロジェクトについてでございます。
 こちらについては、少し説明させていただきますと、国交省が広く技術について民間企業などへ公募を行って、なるべく早いスパンで河川管理の実装化といいましょうか、いろいろ、今回聞くのは危機管理型水位計というものなんですが、ドローンとかそういったもので、要するに、今まで危機的なところのものに基本的に絞るのかな、そういう形でプロジェクトを組んだものでございます。
 そこで、今回取り上げたいのは河川の危機管理型水位計というものでございます。こちらについては、洪水時の計測の機能だけに限定したようなもので水位計となっておりまして、従来型の水位計の10分の1以下にコストを抑えていることが特色となっております。こちらについて報道等では、開発した水位計を2018年度内に緊急性の高い地点に導入することとなっておりまして、国交省としては、この危機管理型水位計の設置を全国の中小河川で進めていくということが報道されておりました。
 済みません。ちょっと前置きが長くなりましたけれども、現在本市としては関係するものとして、旧江戸川に国の水位計があると思いますが、この革新的河川技術プロジェクトの中の危機管理型水位計について、浦安市に関係するようなことがあるのかどうか。その点、確認させてください。ご答弁よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) まず1点、旧江戸川に設置しております水位計につきましては国が設置しておりまして、その観測値を千葉県が利用して、旧江戸川の洪水時に水防警報を発令すると、そういうふうに使うというふうに伺っております。
 それとあと、危機管理型の水位計の運用といいますか、それについての絡みで浦安市のほうにどういう関係があるのかというお尋ねですけれども、国交省のホームページ等を拝見して見ておりますと、この危機管理型水位計の設置と、あと実際の運用に当たっては、国・県、特に浦安市の場合ですと千葉県ですね。あと千葉県だけではなくて、浦安市を含めて近隣市との協議会をつくりながら運用に参加するというのが基本にどうもあるようです。そういう点で申しますと、具体的な情報提供というのは、まだ国、もしくは千葉県からはいただいておりません。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。しっかり聞いていただいたということで、済みません、私も専門ではないのですが、ただ視点として、やっぱり先ほどの排水基本計画で数字が出ていたと思うんですけれども、なかなかハードとかだけだと、金額ベースでいくとなかなか総合的に全て構造的な解決はできない中で、やっぱりソフトである程度危機を緩和していくとか、そういう視点が重要じゃないかなと思いまして、ちょっとこういうものがあったので聞いてみたいなと思って伺いました。済みません。今のところ、その情報が提供されていないということで理解いたしました。ただ、考え方としては、やっぱりそういうことで、ソフトとかそういったことでも運用していくべきではないかなと思いますので、その点の視点もよろしくお願いいたします。
 それでは、続きまして細目4の避難の考え方についてでございます。
 やはり今回のところで非常に課題となったところではないかなと思います。改めて、本市の状況といいましょうか、どのようなときに発令するのかといったことをちょっとお聞きしたいなと思います。簡単に端的に言いますと、本市の場合は、どのような条件になった場合、避難準備、勧告、そして指示を発令するのか、お答えしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(及川力君) まず、避難準備、高齢者等避難開始につきましては、河川の水位が警戒水位に到達し、かつ引き続き水位上昇が見込まれる場合などに、浸水想定区域の市民に対し発令されます。
 また、避難勧告は、河川の水位が警戒水位を超えた状態で、引き続き水位の上昇が予想される場合などに、当該区域の市民に対し発令します。
 さらに、避難指示(緊急)は、堤防の決壊や越水が発生した場合や、国の氾濫発生情報が発表されたときなどに当該区域の市民に対し発令されるものです。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。ちょっと、なかなか言葉で言ってもあれなんですけれども、本件についても、やはり今度、災害前からちょっと発令するというようなことで、どうやら政府が動いていらっしゃるみたいなので、その点について、当然担当課はご存じだとは思うんですけれども、しっかりと今回の災害の教訓を得た形で、多分国が指示を出してくると思いますので、それを本市に落とし込んでできればいいのではないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それと、もう一点ございまして、基本的になかなか波がそんなに大きなものが来ないというような今のところの想定になっていらっしゃるとは思うんですけれども、本市のことを考えた場合、学校施設等のほうに逃げるとか、学校施設などの避難所、そういったところに待避するということもあるんですけれども、戸建て、特に密集市街地とか、そういったところですと、事前に近隣マンションとかにある程度避難協定を行うように、どういう形にするかわからないんですけれども、協定のような形でしておいたほうがいいんではないかなと思います。これは何も私が考えたわけではなくて、やっぱり密集市街地防災まちづくり方針の中のワークショップで、住民意見でこのような趣旨があって、確かにそうだなと思ったところなんですけれども、その点について、事前に商業施設なりマンションのちょっと高いところに逃げ込むようにしたとか、そういうことについてある程度周知しておいたほうがいいんではないかなと思いますので、その点、どのようにお考えでしょうか。

○副議長(宝新君) 総務部長。

◎総務部長(及川力君) 国の想定に基づき、江戸川放水路の一部が決壊した外水氾濫、いわゆる洪水ですけれども、この場合で申しますと、約13時間後に浸水域が元町地域の一部に到達し、最も深いところで水深2.8メートルと予測しています。このため、当該地域の方は、浸水域が到達するまでの間に、中町・新町の避難所等に避難していただく必要があります。
 そこで、ご質問の点ですが、今後、市としましても、他市の状況を把握しながら研究していきたいと考えますが、まずは市民一人一人が避難勧告等の情報を正確に捉え、身近な高い建物等への避難など、自分や家族の命を守る行動について、日ごろからイメージしておくことが重要であると考えています。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。件名1は以上にさせていただきますが、本当に重要なテーマでありますし、浦安、水害との戦いの町でございますので、しっかりご対応を今後ともよろしくお願いいたします。これで件名1は終わります。
 続きまして、小・中学校の学習指導要領変更についてでございます。済みません、こちら、通告の時点で学習指導要領の変更というふうに通告しましたが、一般的には改訂ということなので、以後、「改訂」と使用することをご了承いただきたく存じます。
 それでは、皆様もご存じだと思いますけれども、小学校の英語教育が本年度から本市の場合、千葉県全部ですけれども、時間数が違いますが、前倒しで行われております。英語授業ですね。小学校の3年から6年かな、本格導入されるものが前倒しで行われているということなんですけれども、こちらについて、やはりいろいろ課題があろうかと思うんですけれども、聞かせていただきたいと思います。
 まず、要旨1、英語教育について、細目1、新学習指導要領の内容や課題についてでございます。
 小学校3年生からということだと思いますけれども、この英語に親しむ授業というのが始まると思いますが、こちらは、「聞く」と、あと「話す」を中心に学ぶとあるかと思います。ただ、保護者の方とか、あるいは僕なんかは率直にそう思うんですけれども、この段階では、とにかく発音指導とかが大切だと思いますけれども、フォニックスなどの音声学の指導はあるのでしょうか。その点、確認をさせてください。よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 件名2、小・中学校の学習指導要領の改訂についてということで、英語教育、そのうちフォニックスなどの音声学の指導はあるのかとのお尋ねです。
 フォニックスというと、音声学的な解釈に基づいてつづりと発音の関係を結ぶ、語学初心者に学ばせる指導法という理解をしているところです。本市におきましては、音声学としての外国語指導は行っておりませんが、小学校学習指導要領では外国語活動について「活動を通して、体験的に文字に親しませることが重要である」と示されており、歌を歌う活動などを通して、徐々に児童が文字に親しみ、興味や関心が高まるようにしているところです。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) ありがとうございます。なかなか難しいというのは理解しております。これも、私もちょっと聞いて「ああ、そうなんだ」と思ったところなんですけれども、そもそも日本の英語教員養成課程において、音声学は選択必修科目として入っているんですけれども、独立必修となっていないそうです。そのため、指導できる教員が本当に少ないということらしいですね。そういったことを鑑みると、そもそもがかなり難しい要求といいましょうか、課題と思うんですけれども、この発音指導について、本市としてはいかが考えていらっしゃるのか。その点、お聞かせ願いたいと思います。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 音声指導、発音指導は、児童がコミュニケーションを図る上で重要なことだと考えております。新学習指導要領の外国語活動、外国語科におきましても、話すことがさらに重要視されている中で、本市においては、これまで以上にコミュニケーションを図ることの楽しさを味わいながら、友達と英語でやりとりをしたり友達の前で発表したりする、そういった力を育成する指導を充実させていくことが課題になってくると考えます。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) 大変だとは思いますけれども、そのあたりも含めてしっかり、なるべく私も重要だとは本当に思うので、やっぱり発音ができないと聞けないので、基本的にやっぱりそのあたりがだんだんと教員の方たちの対応ができるようになればいいなと、個人的といいましょうか、多くの人が思っているんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それで、内容についてあともう一つございまして、今回改訂によって、小・中の合わせて学ぶべき語彙数が、現行で約1,200語なんですけれども、今後は合わせて2,200から2,500語と、約倍になるわけでございます。こちらについて私が思うのは、自分の体験も含めてなんですけれども、余りにも単語テストなど単純な英単語暗記を強制されると、そもそも英語が嫌になってしまう可能性も高いんではないかなと思っております。こちら、学ぶべき単語というか語彙が増加することについての認識及び、その対応する指導法の工夫としてどのようなことが考えられるのか、その点、お聞かせ願いたいと思います。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 小学校で扱われる語彙には、聞いたり読んだりして意味を理解できるようにすべき語彙と、話して表現できるなど能動的に使えるようになるべき語彙があります。小学校で扱われる語彙数は、議員ご指摘のとおり増加していくわけでございますけれども、コミュニケーションの目的や場面、状況といったものを工夫することで、子どもたち自ら進んで英語を使いたくなるような、そういった指導の工夫が必要であると考えているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。こちら、学ぶべき語彙数がすごく増えて、高校の件は今回ちょっと取り上げなかったんですけれども、大体高校も入れて全部で4,000から5,000になるということで、今まで多分我々が習ってきたより随分本当に、約倍ぐらいになるんではないかなと、すごく大幅な改訂であったと思います。だから、やらなければいけないという形で頑張って英単語暗記とかだけをずっと何か授業でやるとか、そういうことになると、本当に嫌な子は嫌で、そもそも英語自体が嫌になってしまうんではないかなと思いますので、非常に単語の数というのが増えることについては、うまくちょっと対応していっていただきたいなと思っております。済みません。よろしくお願いいたします。
 それでは、細目2、小学校で前倒しを行ったことについてでございます。
 今回、本市の小学校で前倒しを行ったわけでございますが、1学期を経過して、小学校職員の授業を行った課題はどのようなものか。やはり担当する教員が英語教育の専門家ではないことから大変ではなかったのかと推測しますが、実態としてどのようなものだったのか、お聞かせください。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) まず現状なんですが、本市では、全小・中学校にALTを派遣するとともに、市独自のカリキュラムでございます浦安市外国語活動学習プログラムの作成や、また、平成26年度からは全小学校が文部科学省の教育課程特例校の指定を受けるなど、外国語活動の充実・推進に取り組んできたところです。
 課題としまして、今年度、小学校においては、2年後の新学習指導要領の完全実施に向けて、3年生以上の学年で週1時間、外国語活動の授業時数を多く設定した中では、学習内容の整理に加えまして、指導する担当とALTとの連携や指導方法の工夫、改善などに日々努めているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。本当にいろいろ英語とか、あるいは道徳とか、教員の心中を察して余りあるような改訂だったと思います。いろいろ大変だとは思いますが、しっかりとやっていただければと思います。
 それでは、続きまして、こちらについて本市で小学校3、4年で35コマ、小学校5、6年では70コマの授業を行っております。県内では一番多いといいましょうか、いろいろ一気に導入されましたけれども、一番多い水準でございます。こちらについて、授業時間の確保をどのように調整しているのか、お聞かせ願いたいと思います。また、ほかに何かコマ数が削られたのかどうか、その点把握させてください。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 新学習指導要領では、3年生から6年生まで、週1単位時間分、外国語活動の時間が増えました。日課表の編成は各学校の裁量ですので、学校により、その編成は異なりますが、週の日課表を1コマ増やしたり、朝自習の時間などを活用して1コマ45分を確保したりするなどの工夫をしているところです。
 なお、教科・領域の指導時数から削られたものはありません。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。かなり時間を捻出するために努力されているんだということで理解いたしました。
 それでは、続きまして、2018年度から前倒しを開始するに当たって、公立小学校でのALT人材を拡充して行っているのかどうか、お聞かせ願いたいと思います。昨今、かなり人材確保が厳しいと思いますので、担任が一人で教えているのか、そのあたりの現場の実情をお示しください。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 本市においては、これまでも全校配置している外国語指導助手、こちらがALTですが、と教員が一緒に授業を行うなど、指導体制を整えて教師の資質向上を図ってきたところです。
 また、市内全小学校に外国語活動等研究員及びALTコーディネーターを派遣しまして、授業を担当する教員への指導・助言を行っております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。なかなか今まで、基本的に小学校教員で中学校の英語教員免許を持っているのは全国で大体5%ぐらいしかいないということなので、かなり大変じゃないかなと、担任が抱えているのであれば負荷が高まっているのではないかなと思いますので、その点、しっかりフォローしていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、続きまして、新しい指導要領に準拠するのであれば、移行期間中、5年生は2年かけて600から700語を学ぶべき語彙数に触れればよいと思いますが、本年、2018年の6年生は600から700語に触れるという、準拠するのであれば触れないといけないといいましょうか、そういう言い方じゃないな。準拠するのであれは600語から700語なので、そのあたり、小学校6年生になった子は本年度1年間でやるのか、そういった対応はどのようになっているのか、ちょっと教えてください。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 議員ご指摘のように、小学校5年生、6年生には、新学習指導要領に対応した新しい教材に加えて、これまでの内容に沿った教材というものも配付されております。移行期間中につきましては、こちらの語彙などの増加に対応できるように、それぞれの教材を生かしながら授業を進めているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。移行期間中なので、すごく大変な部分もあろうかと思うんですけれども、しっかりキャッチアップできるような体制をとっていただければなと思います。どうぞよろしくお願いします。
 また、済みません。ちょっと要望事項になりますけれども、こちらは質問ではないんですけれども、ちょっと通告することはやめたんですけれども、大学入試まで相当変わります。今回の英語の授業の改定といいましょうか、指導要領の改訂ですね。本当に、英語をできないと、ちょっと話にならないといったような改革だと思います。
 そこで、あと、その是非は置いておいてですけれども、本当に英語、民間試験が導入するなど、かなりそういう激変があるわけなんですけれども、今後の社会情勢について、英検とかも、福井県では高校受験で英検での成績を数字を加算するとか、そういう措置がとられています。これも非常に議会で問題になったそうなんですけれども、要は、民間試験の導入というのがかなり、受けなければ、ほとんど半分義務化みたいな形になるんではないかなと僕は思っております。なので、この点について、社会情勢とか、ほかの近隣とかも含めて、ぜひとも英語検定に対しても、ちょっと何らかの補助を考慮に入れてもいいのではないかなと思っておりますので、よろしくお願いします。
 実際、この山口県の岩国市だと、僕もこういうことが多分言われるんじゃないかなと思っていたんですけれども、もう既に考えているそうです。小学校の1学年と、あと中学校の3年を対象にした英語検定試験の受験料の補助というのが、岩国市ではもう市英語教育推進計画といったことの原案をまとめたということが挙げられますので、少し一考していただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続きまして、要旨2、プログラミング教育についてでございます。
 細目1、新学習指導要領の内容や課題についてでございます。
 小学校でのプログラミング教育の指導内容について、学習指導要領上、どのような位置づけとなっていて、子どもたちをどのような人材に育成するためのものなのか、そもそもの部分を聞きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 新学習指導要領では、プログラミング教育を教科の特質に応じて、児童が論理的思考力を身につけるための学習活動として位置づけております。また、プログラミング教育を通し、児童・生徒に予測できない変化などに主体的に向き合ってかかわる考え方や、論理的思考力を身につけるための力を育むことを狙いとしております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。本当にこのプログラミング教育に加え、英語と道徳があって非常に大変だなと、本当に先生方は大変だなと思っている次第なんでございますが、そこで、ちょっとそれでも実際に実施されるのでお聞かせ願いたいと思うんですけれども、先に実施が行われている小学校で、指導者、先生ですよね、と研修とか、人材確保、こちらICT支援員について、このような課題についてはどのようなものがあるのか、どのようなものと考えていらっしゃるのか、お聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 教員を対象とした研修では、プログラミング体験研修やタブレット活用研修を行っております。
 今後は、教員一人一人のICT機器を使った指導力のさらなる向上が課題としては挙げられております。このため、今年度、新学習指導要領の意向を踏まえまして、ICT支援員の拡充を行い、週1回各校に配置しているところです。今後もICT支援員の効果的な活用を図っていきたいと考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 それでは、小・中学校では今現在、こういったことについてどのようなことを行っているのか、お示しください。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 各学校におきまして、作成した情報教育全体計画に基づいて指導を行っております。具体的な例で申し上げますと、クラブ活動で保護者の協力を得てじゃんけんゲームをしたり、また、センサーを使用したりして自分が意図した処理を行うようにプログラミングすることを体験しております。また、ほかの例ですと、音楽の授業でプログラミングを活用し、児童が作曲をしていろいろな音の響きを味わう学習を行っているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 それでは、細目2に移らせていただいて、今後の本市の取り組みについてでございます。
 当市においてプログラミング教育に対して具体的な準備が計画されているのか、現段階での状況をお伺いしたいと思います。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 本市では今年度、浦安市情報教育推進計画を策定し、プログラミング教育の視点も織り込む予定です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 それで、さらに具体的になるんですけれども、2020年度に小学校でプログラム体験、必修化前に試験的な実施というものは今のところあるのかどうか、その点、お聞かせ願いたいと思います。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 各学校においては、情報教育全体計画に基づいて指導をしているところです。夏季休業中に実施した教員向け実践事例発表会では、管理職、授業を実践する担当の先生、あるいは外部指導者、そして児童が一体となってプログラミング学習に取り組んだ例などが発表されたところです。それらの取り組みや成果などを数多くの参加者が共有することで、市全体に広がるものと現在期待しているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 同じく、平成21年度に中学校の技術家庭科でプログラミングに関する内容を拡充するということに理解しておりますが、この点についても試験的な何か実施はあるんでしょうか。お願いいたします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 試験的な実施があるのかというお尋ねです。
 さきに申しました通り、各学校では情報教育全体計画に基づいて指導を行っています。例えば、中学校の技術科、こちら、「ミニトマトを育てる」という単元があるんですが、生徒がミニトマトを自分で考えたように育てるにはどんな工夫が必要か、どんな育て方をすればいいのかを調べて栽培に取り組んだところです。また、ほかの教科におきましても、実験の様子を動画で撮影して、その考察を書いたり、子どもたち同士で意見の共有を行うなどの取り組みが行われているところです。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 これで最後の質問になりますけれども、必修化が決まる2017年度から、柏市では市内の全公立小学校でプログラミングの授業を行っています。いろいろ事例はあるそうなんですけれども、県が一緒だということと、非常に進んでいるということを聞いておりますので、本市として、この柏市といったことも参考事例としてもいいんではないかと思いますが、その点、どうお考えでしょうか。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 教育総務部長。

◎教育総務部長(岡部浩君) 柏市の話ですけれども、こちらでは、小学4年生の全118学級、3,600人がプログラミング学習を行っていると伺っております。学級担任とICT支援員が役割を分担して授業を実施しており、どの学校でも同じ授業内容で行っており、また、展開として行う授業時間数は年間で2時間を想定して行っているとも聞いております。
 本市としましては、こちらの柏市も含めて、新学習指導要領の内容に合う先進的な事例を集めて参考にしてまいりたいと考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。どうもありがとうございます。本当に大変ではないかなと、現場の方、先生方は大変だと思いますので、しっかりとサポートしていただければなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、件名3の防災対策に移らせていただきます。
 皆様もご存じのとおり、大阪北部地震では小学校のプールのブロック塀が倒壊して、小学生が下敷きになるという悲しい事故が起きてしまいました。これを受けて浦安市では、改めて、本市が管理する学校施設、公共施設のブロック塀など緊急点検を行っておるところだと思います。それについてはホームページ等で公開されていて理解しておるところでございますが、その点を含めて少しお聞かせ願いたいなと思います。
 要旨1、ブロック塀の倒壊防止について、細目1、大阪北部地震以後行った対応についてでございます。
 6月29日付のホームページを見ますと「本市では、別途、小学校・中学校、幼稚園、認定こども園の通学路などの点検を実施しており、危険な塀などがある場合には所有者に改善をお願いする考えです」とのコメントが出ております。こちらについてはどのようなことをやられているんでしょうか。所有者の改善とかといったことについてのことですけれども、ちゃんとしっかりやっていただいたのは理解しておるところなんですけれども、もう少し踏み込んだところを聞きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 大阪北部地震発災後の市内の小・中学校、幼稚園、認定こども園を含めた通学路の点検につきましては、ホームページ等で記載しているとおりです。それ以降につきましては、ブロック塀等の安全対策につきましては、これまでもホームページ等で啓発を行っておりましたけれども、地震発災後、国土交通省から発表されました所有者自身で行えるチェックリスト等を掲載するなどの改訂を行いまして、さらに啓発に努めているところです。
 以上です。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。啓発に努めるということで理解したんですけれども、この件に関連して、今回、ブロック塀に非常に関心が高まったと思います。今回の事故を受けて、自分の家の塀を診断するといったことについて相談はあったのでしょうか。紹介するよというふうにホームページ上に記載があったと思います。また、あったとしたら、どのような内容で何件の問合せがあったのか、その点、確認させてください。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 地震発災以降、ブロック塀等に関する相談は7件ございました。相談内容は、主にブロック塀等の危険性にかかわる質問で、建築基準法で定めるブロック塀等の基準や、所有者自身が安全確認を行えるよう点検チェックリスト等を紹介しました。また、専門家による調査及び相談先として、千葉県建築士会及び千葉県建築士事務所協会を紹介しております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。7件ということで数字を確認させていただきました。これがちょっと多いのか少ないのかというのは、何か何とも、私も聞いて判断しかねるところなんですけれども、事実としてわかりました。
 それと、今回の事故を踏まえて、防災対策として既存のブロック塀からどのようなものに改善すればよりよいかなと、どのように改善すればよいと市は考えていらっしゃるのか、その点、お考えをお示しください。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 建築基準法に適合しないブロック塀等につきましては、建築基準法に適合するよう適正に修繕を行っていただくか、もしくはつくりかえていただきたいと考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) そういう答弁かなとは思いましたけれども、基準法に合っていないものを合っているものにする、なかなか具体的にこういう形がいいということまではお示しできないと思いますので、その最低限のラインを守ってほしいということで理解いたしました。
 それでは、細目2の密集市街地への取り組みについてでございます。
 密集市街地に限定したということなんですけれども、基本的にやっぱり危険なブロック塀が多いところがこういう地域だということで、こういう細目の名前にさせていただきましたけれども、やはりちょっと今回の事件というか事故がありましたので、ちょっと聞かせていただきたいなと思います。
 こちら、皆様もご承知のとおり、平成30年6月に密集市街地防災まちづくり方針、こちらが議員のほうにも来たんですけれども、そこを読ませていただきまして、ワークショップ等を開催されて、主な住民意見というのがありました。こちらについて、防災の範囲内ですけれども、「ブロック塀の意識改善を高める」ということがやっぱり記載されておりました。前からそういう意見があったのか、それとも今回のタイミングでそういうふうに盛り込まれたのか、ちょっと存じ上げませんけれども、住民のワークショップの意見として非常に挙げられていたと思うんですけれども、意識改善を高めるとあるんですけれども、具体的にどのような取り組みが考えられるのか、その点をお聞きしたいなと思います。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 平成29年度に防災まちづくりのまちづくり方針を策定するに当たって、住民の方々といろいろワークショップやまち歩き等をさせていただきました。その中でブロック塀の改善意識を高める必要があるといった、そういうご意見をいただいたんですけれども、そのご意見をいただきまして、市としては、今年度策定しましたまちづくり方針、これに基づきまして、防災街区の整備地区計画などを策定するために住民の方々と勉強会を開始したところです。この勉強会におきまして、災害時のブロック塀の倒壊による危険性などについても周知していきたいというふうに考えておりまして、そのことが意識の改善につながるものと考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。周知をしていくということで理解いたしました。
 それと、ルールによる規制というような書き方になっていたと思うんですけれども、これはあくまで住民からの意見だということで、市がどうこうというわけじゃなくて、ルールで規制したらいいんじゃないのということで、確かにそうだと思うんですけれども、このルールによる規制というのは建築基準法になるのかなとは思うんですけれども、具体的にどのようなものを想定しているというか、やろうと思えばどのようなものができるのかという聞き方が正しいのかどうかなんですけれども、どのようなものを想定していらっしゃるのか、お示しください。よろしくお願いします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 先ほども答弁しましたように、昨年度行いました住民の方々とのまち歩きとかワークショップの中で、ブロック塀に対しての高さとか位置に関する何らかのルールが必要ではないかというご意見をいただいたところです。
 市としましては、先ほど申し上げました防災街区の整備地区計画の勉強会を始めましたので、今後、こういった勉強会を重ねながら具体的な内容を検討していきたいというふうに考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。
 済みません。それともう一つ、古いブロック塀の重点的な改修ということも、やはり意見で挙げられております。こちらについてもどのような形で行政として政策をとったらいいのか、そのあたり、お考えを教えてください。よろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 所有者または管理者の方に、基本的には自発的に点検及び改修を行っていただけるよう、市ホームページ、広報などを通じてお知らせしていきたいというふうに考えております。
 また、市としましても、定期的にコンクリートブロック塀等点検調査を進めていきたいというふうに考えております。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。ありがとうございます。
 それでは、私の質問としては最後になりますけれども、今回の事故と関連してやるのであれば、本市だと生垣設置補助金がございますが、他市の動向等を見ていますと、生垣を設置しなくも、防災上の観点からブロック塀について撤去費用を助成するといったことがあるようであるわけでございますけれども、こちらについて対応をとっても私もいいのではないかなと、非常に危険性が認識されておりますのでいいのではないかなと思ったんですけれども、こちらについて市としてのお考えをお示ししていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○副議長(宝新君) 都市整備部長。

◎都市整備部長(小檜山天君) 地震発生以降、幾つかの自治体でブロック塀等の撤去または新設費用の助成を始めたというところは市としても把握しております。しかしながら、本市では、既に生垣を設置する助成制度がございますので、ブロック塀等の撤去や新設の新たな助成制度を設けることは、現在のところ考えてございません。

○副議長(宝新君) 柳 毅一郎君。

◆(柳毅一郎君) わかりました。今はないということで理解いたしました。
 ただ、非常に今後、密集市街地等で対応していくというか、細かくやっていくということで周知をするであったり、ブロック塀について対応をとられていくということで理解いたしましたので、本当にこのブロック塀で、今回は死者が出るという最悪な状況でございましたが、災害時でも本当にブロック塀が倒れると車が通行できないとか、種々そっちのほうが起こりやすい問題ではないかなと思っております。特にやはり本市の密集市街地ですと、救助に行けないですとか、そういったことが起こるのではないかなと思いますので、今回、この密集市街地防災まちづくり方針が示されましたが、しっかりとこの件についてもご対応していただくことを期待いたしまして、私の質問とさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

2018年12月11日
柳 毅一郎

 

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