新市庁舎建設についての意見について

○議長(西山幸男君) 次に、議案第5号に対する反対討論。
 柳 毅一郎君。
     (柳 毅一郎君登壇)

◆(柳毅一郎君) それでは、議案第5号 契約の締結について、簡潔に反対討論をさせていただきます。
 総務常任委員会でもるる述べさせていただきましたが、これはもうご存じのとおり100億円を超える予算であり、市財政を鑑みても非常に大きな案件でございます。私はそれゆえに、もう一度建設ということについて考えていかなければならないのではないかと考えています。
 市民から、やはり税金など今後どれだけ協力が必要かわからないという、手放しで新庁舎建設に賛成できないという根強い意見がございます。私も同様のことを考えております。
 そして再度になりますけれども、震災の復興、こちらについてどの程度予算がかかるか、これについてはまだ不透明なところではないかと思っております。それゆえに新市庁舎の新規建設は市民に理解がされていないといった感が私はあります。
 また、建設コスト、ランニングコスト、財源については総務常任委員会でも述べさせていただきましたが、心配しております。今後の市の財政面から見ても、将来市民に少なからず負担があるのではないか。そして、庁舎の規模算定に当たっては、既に今回の庁舎建設では将来的な人口について約17万4,000人を想定しております。また、職員の人数に関しても行政改革を進めるということでございましたが、こちらは直近の震災の影響については余り触れられていない、そういう印象を受けました。
 将来は少子高齢化、人口減少で財政が縮小するため、そういった形の想定もしていくことが求められると、この庁舎から私は思うところであります。
 また、現在、公共施設については見直しが行われておるところでございますが、本市でもやはり公共施設の老朽化が進み、今後維持・更新に多額の費用が必要となります。市の人口構成、年齢層、そういったものも変化が訪れるといろいろニーズが変わってくることも予想され、追加費用も発生する可能性があります。確かに現在、市の財政力指数や経常収支比率は全国的に見ても良好な状況かもしれません。また、長期にわたる市財政シミュレーションは税制改正等不安定要素が多いですし、なかなか算定しづらい、それはわかっております。しかし、今後こういった費用や公共施設、都市基盤の維持・更新について将来の財源がかかってくることは間違いございません。
 現在進めている浦安市のファシリティマネジメントについて、公共施設再編、あるいはどうやってよりよきものにしていくかということを研究されていると思います。私は、この姿勢は評価しております。しかし、私がこの中で改めて思うのは、こういった100億円を超える案件、非常にインパクトがある案件でございますので、この将来的な浦安市の公共施設、あるいはインフラの中に位置づけて全体ビジョンをしっかりと示して、今後これを市民、議会、行政が共有しながら進めていく案件ではないかと私は考えております。
 以上、私の反対討論を終了させていただきます。

2013年12月09日
柳 毅一郎

 

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