浦安市議会教育民生常任委員会 大和郡山市行政視察について 2024年5月20日

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 教育現場において、現在大きな課題の1つとなっているのが、児童・生徒の『不登校』です。不登校となる原因は多岐にわたりますが、近年その数が急増していることや新型コロナウイルスにより環境が変化した影響が一因であるとも指摘されています。
 浦安市としてもこの問題の対策として、全ての子どもたちを現在の学校に復帰させることだけが目標でなく、子どもたち1人ひとりの実態に合わせて教育を提供する学校や学びの場を設置する必要があると考えています。

 そのため浦安市では2025年4月より、学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置を県内で初めて設置(分教室方式で)しようとしております。
 
 そこで、先進自治体である大和郡山市を2024年5月20日に視察させていただきました。大和郡山市では、市内小・中学校に在籍する不登校児童生徒の主体的な活動を大切にしながら、社会性や相互の人間関係を築いていく力を育み、社会的自立を促す教育を推進するため、郡山北小学校・郡山中学校分教室「ASU」を設置しています。
 ここでは、不登校児童生徒を対象とする学校設置に係る教育課程を弾力化できる措置を受け、学習指導要領を根本から見直し、独自の教育課程と評価を作成して、授業を進めています。
プログラムでは、適応指導教室「あゆみの広場」で得られた臨床の知を生かしながら柔軟な教育活動を展開することができるよう工夫がなされております。

浦安市で実施に当たっての課題点については

➀ 教員(県職員、市職員)や臨床心理士等、人員の確保について

今回視察させていただいて改めて理解したのは、子どもたち1人ひとりの実態に合わせて教育を提供するためには本当に人の手がかかるといったことでした。この点については浦安市に持ち帰り検討を行っていく必要があります。

➁ 独自の教育課程と評価を作成 という点

大和郡山市で分教室を設置する際には、一年程度、文部科学省とやり取りを行ったそうです。この点についてはどのような教育を行うかを考えていくかは初年度はなかなか大変ではないかと思いました。

 最後になりますが、過去、浦安市議会としては2017年に大和郡山市を視察しており、今回2回目の視察となりました。浦安市長も先般に視察に参ったとのことでした。3回も視察を快くお引き受けいただきました大和郡山市様にこの場を借りて御礼を申し上げたいと思います。

2024年05月23日
柳 毅一郎

 

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