平成29年10月4日 教育民生常任委員会 視察 三日目 高松市 高齢者の居場所づくり事業視察

高松市役所

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 全国的に少子高齢化が進む中、高松市でも65歳以上の高齢者が2007年4月の約8万7700人から17年4月には約11万4400人まで増加。そのため高松市は、高齢者の孤立を防ぐため、地域ごとに集い交流するための「居場所づくり」を進めています。
今回はこの2014年度に始めた「高齢者居場所づくり事業」を視察して参りました。
 閉じこもりがちな高齢者の孤立を防ぎ、気軽に集う場所づくりを目指す。活動頻度などに応じ、1カ所につき年間7万円を上限に運営助成金を出しております。率直に事務負担が大変だと思いますが、非常に費用的には効率的な運営ではないかと思いました。

運営助成金の詳細

区分    回数    金額(年間)   平成28年度申請時(2016年度)
居場所  週1回程度  3万円         140か所(59%)
     週1回程度  5万円         37か所(15%)
     週1回程度  7万円         47か所(20%)
準居場所 月2回程度  2万円         14か所(6%)

 3年間で300カ所を目標に進め、2016年度末までに238カ所ができたとのことです。背景には、全国的にも課題となっている独居老人が増えていることへの危機感があります。高松市内の1人暮らしの高齢者数は、2006年の7792人から10年間で約1800人増えており、今後も更に増える見込みであり居場所作りが課題となっております。
 事業実施についての効果測定については、年度の当初と終わりに、主観的健康感と要介護認定の有無を記録しています。
 それによると2015年度の主観的健康感の改善率は91.5% 同じく2015年度の介護保険新規認定者率は、居場所利用者(4,591人)が0.52%、65歳以上全体(112,412人)の4.21%となっており、約1/8以下となっています。

 また高松市は、今後は高齢者だけでなく、こうした居場所が世代間交流の場としても活用できないかといった、新たな活動領域への展開を模索しています。そのため現在、高齢者がどう子供と接していいかといったガイドブックを作成しているとのことです。この点、なるほどと思ったのは、今と昔では子供に対する接し方が随分変容しておりその点ギャップがあるために作ったとのことです。浦安市としても、世代間交流をする際にぜひとも取り入れたい視点でありました。最後に高松市役所の皆さま、今回の行政視察を受け入れてくださりまして誠にありがとうございました。

2017年10月08日
柳 毅一郎

 

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