市町村アカデミーでの研修
幕張にある市町村アカデミーにて11月8日、9日と研修を受けて参りました。地方分権論が2日間を通して、主要なテーマでありました。さまざま、有意な講師陣を向かえお話を聞かせていただきました。中でも、西尾勝先生の昨今の地方分権論について一石を投じるテーマは非常に勉強になりました。
西尾先生は、よく記者から先生は地方分権に賛成なのですか?反対なのですか?と問われることが多いそうです。その際に必ず、あなたはどのような地方分権を志向しているのですか?と聞き返すそうです。その際に記者は言葉に詰まり返答できないと仰ってました。このことは、つまり地方分権の形態としてさまざまな形態があるということであり、やり方もいろいろあり、ハードなものからソフトなものであることを示しています(考えてみれば当然ですが)。
最期にぽつりと西尾先生申していたことは、最近は、はやりに乗じてとりあえず地方分権といった方が、(選挙民に)受けるから言っておこうという人が多いことを嘆かれていました。
自身も勉強していかねばなりませんが、少なくとも地方分権について問われたときに、どのような地方分権の形態が「わが国の歴史(例えば、明治維新の際に志向した中央集権等)を踏まえた上で、現実性や妥当性を持って変えていけるものではないか」と言えるようにしたいと思います。最低限、地方議員として言えなければならないテーマであることを改めて気づかせていただきました。
2012年11月10日
柳 毅一郎