TBSドラマ半沢直樹について

以前、半沢直樹がここまでブームにならなかったとき 作者の池井戸潤氏(元三菱銀行勤務 故にかなりドラマはリアルです。私の知る限り支店内で支店長が利益相反取引をすることは少なくともなかったですが、、、ドラマ性と理解します。 また社宅内の奥様会は自身未婚であり社宅に入ったことが無いのでわかりません)が直木賞をとった際、書店フェアが行われており、読んだということをブログに書かせていただきました。ブームが終われば記憶の片隅に置かれるのかもしれませんが、銀行員の生態について少し感想書かせていただきます。

①給料が良いのはたしかでインセンティブになっている(公的資金を受けている銀行は別.バブル期は別格であり、不良債権処理から今はそれなりの水準(ただし日本の平均的水準よりは高い))。 労働環境を概説すると、内部で厳格に定めるルール(市役所でいうところの例規集。机の中の書類の収納の仕方まで書かれている。またファイルの綴り方まで規定がある)にのっとり事務の鬼になり、少しでも外れると稟議は突き返される。細かい作業が求められ、内部ルールに基づき、いかに早く稟議を書き、営業したことを落とし込み、書類を書き、融資の実行の回転率を高めるかが勝負。残業はあまりできず、事務処理能力の速さと高さが求められる。
故に自由度は低く、非常にルールに基づき仕事をする官僚的組織であり感情労働(感情労働(かんじょうろうどう、Emotional Labour)は、肉体や頭脳だけでなく「感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが絶対的に必要」である労働を意味する。)であり基本的に金曜日の終わりをめざし仕事をし、土曜日にほっとする生活の繰り返し。

②晴れの日に傘をかし 雨の日に傘をかさないのは、実態として事実と思える。きれいな言葉で言い換えると
①「成長・安定先に投資」であり②「貸すも親切、貸さぬも親切」。②ついては事実。ブームにのって急拡大した会社は、設備投資、および人員拡大し、ブームが去ったあと大混乱を引き起こす。
③上下関係が強く、決裁権を持つ上司の強さを感じる。不機嫌さを察知する能力も必要。
④本店⇒支店に課される計画ノルマは大変であり、達成できる人は尊敬する。必達という言葉は支店内で飛び交う、基本的に融資残高は月ベース(厳しいところは週ベース)で管理され、結果がすべてである。
⑤お金の本当の怖さは身を持って知る。なぜ自身のような新卒が人生の諸先輩に金の問題で厳しいことを言わなければならないと思いつつ業務を遂行する(心が痛みながら、金が無いところから回収する)。金に困った真面目な経営者が自殺し、遺書に「生命保険で返済します」との言葉が残され、数日間飯が食えなくなった担当者がいる。

⑥基本的に健全な性悪説を持たねばならない。口が上手く、実現不可能なビジネスプランを述べ、融資を引き出そうととするが、財務諸表を見ると言葉と実態の乖離がある。嘘をつき粉飾し融資を引っ張る企業を見抜く力が必要。
⑦性悪説をもちながら、人間なのでそれでも性善説を持ちたいと思っている。本当に誠意を尽くしてくれる人(ビジネスプランを熱く語り。嘘つかない人)には下っ端の担当者は頑張る。稟議が通り、融資が実行されたとき融資先より「ありがとう」と言ってくれたとき心から嬉しくなる(仕事全体の一割に満たない程度の確率の喜び)。

半沢直樹のようなヒーローなどほとんどいません。しかし、そういう少数の勝ち抜いた人にあこがれるのは、今も昔も変わらない。古典的な話です。

2013年08月28日
柳 毅一郎

 

新着日記

「やなぎ日記」の一覧

新着活動報告

「議会報告」一覧

浦安レポート

「浦安レポート」一覧

公式Facebook

連絡先

279-0013
浦安市日の出1-3 海風の街3-1203
050-3630-8791

お問い合わせはこちら